【日々のみことば】4月6日

ユダヤ人の王[マタイ 27:27-44]

彼らは、「これはユダヤ人の王である」と
 書かれた罪状書きを
イエスの頭の上に掲げた。
             マタイ 27:37

イエス様がつけられた十字架には
「これはユダヤ人の王である」と
書かれた罪状書きがありました。

これはピラトのユダヤ人に対する
せめてもの抵抗だったのでしょう。
でもこの罪状書きこそ、
イエス様の本質を告白するものでした。

イエス様が生まれたとき、
東の方の博士たちは「ユダヤ人の王として
お生まれになった方は、
どこにおいでになりますか」とヘロデ大王に尋ねます。

このようにイエス様の誕生と死の直前に
異邦人がイエス様をユダヤ人の王と
告白するのです。

当のユダヤ人は、自分たちの王として
イエス様を迎えません。
またユダヤ人の王は、力を持って
人々を治めるお方ではありません。

十字架につけられ、忍耐し、
へりくだって下さるお方。
ユダヤ人のため、そして私たちのために
いのちを捨てて下さるお方。

このイエス様が今も私たちの王として
私たちを助け、導き、励まして下さるのです。
このイエス様を今日も、私たちの王として
お迎えしましょう。

主よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
 父なる神様、私たちの王となって下さった

イエス様を今日もお迎えします。

*聖書箇所は「日々のみことば」
   (日々のみことば出版委員会)にもとづいています。

【日々のみことば】4月5日

イエス様の沈黙[マタイ 27:11-26]

それでもイエスは、
 どのような訴えに対しても
一言もお答えにならなかった。
             マタイ 27:14

イエス様はピラトの前で
不利な証言を祭司長たちがしていても
何も応えられません。
自分を守ろうとしないのです。

それに対してピラトは大変驚くのですが、
民衆はイエス様を十字架につけるように
祭司長たちに説得されます。

その声に押されて、ピラトは
イエス様を十字架につけるために
引き渡してしまうのです。

その時、群衆は「その人の血は私たちや
私たちの子どもたちの上に」と
応答します。

このように自分たちが間違っていたら
その報いを受けると彼らは言う。
でも彼らが自分たちの報いを
受けることなど不可能。

そんな彼らのために
イエス様は十字架上で祈られました。
またイエス様の十字架の血によって
彼らの罪も赦されたのです。

そして今、私たちの罪もイエス様の
十字架の血によってきよめられ、
神の子とされています。

主よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
 父なる神様、イエス様の十字架の血によって

罪がきよめられたことを感謝します。

*聖書箇所は「日々のみことば」
   (日々のみことば出版委員会)にもとづいています。

【日々のみことば】4月4日

ユダの後悔[マタイ 27:1-10]

「私は無実の人を売って罪を犯しました」
               マタイ 27:4

イエス様がピラトに引き渡されたことを
知ったイスカリオテのユダは、後悔します。
自分のせいで、イエス様が死刑に定められたと
思ったからです。

彼は祭司長たちに銀三十枚を返します。
そして「私は無実の人を売って
罪を犯しました」と告白するのです。

でもその罪の告白を受けとめてくれる人は
だれもいませんでした。
祭司長たちは「われわれの知ったことか。
自分で始末することだ」と突き放すのです。

このイスカリオテのユダは
本当に哀れです。3年半イエス様とともに
生活し、イエス様の素晴らしさを間近で
見ながら、イエス様を裏切ってしまう。

そして自分の罪に気づいたときには、
だれも彼のために
執り成してくれる人はいなかったのです。
悔い改める機会はたくさんあったでしょう。

しかし彼の心は頑なで、悔い改めて、
イエス様に立ち返ることができなかったのです。
私たちの心はどうでしょうか。
頑なにされていないでしょうか。

もし頑なであるなら、自らの罪を認め、
イエス様に立ち返ろうではありませんか。
イエス様は私たちのことを突き放さず、
喜んで迎えて下さいます。

主よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
 父なる神様、私たちの心の頑なさを砕いてくださり、

イエス様に立ち返ることができますように。

*聖書箇所は「日々のみことば」
   (日々のみことば出版委員会)にもとづいています。

【日々のみことば】4月3日

ペテロの涙[マタイ 26:57-75]

ペテロは・・・イエスのことばを思い出した。
 そして、外に出て行って激しく泣いた。
               マタイ 26:75

ペテロはイエス様が捕らえられた時、
他の弟子たちと一緒に
イエス様を捨てて逃げてしまいます。

でも彼は遠くからイエス様の
後について行くのです。
そしてイエス様のことが
どうなるのか見ようとします。

そのときペテロに一人の女性が
近づいて来て、「あなたもイエスと
一緒にいましたね」と声をかけられるのです。

それに対してペテロは瞬時に、
イエス様との関係を否定します。
そしてその場から去ろうとすると、
また声をかけられるのです。

またしてもペテロはイエス様を
知らないと否定します。
さらに三人目の人にも声をかけられ、
「そんな人は知らない」と否定する。

すると、すぐに鶏が鳴くのです。
その鳴声を聞いた時、ペテロは我に返り、
イエス様の言われたことを思い出します。
そして外に出て激しく泣くのです。

ペテロは一生懸命、イエス様に
ついて行こうとしました。
イエス様を愛していたから。
でも失敗し、挫折します。

しかしイエス様は先に
ペテロがご自身を裏切ることを
知っておられたのです。

イエス様にとってペテロの裏切りは
思いがけないことではありませんでした。
また彼が失敗し、挫折することで、
彼の心を砕こうとされていたのです。

私たちも色々失敗します。
自分の不信仰にビックリすることもあるでしょう。
でもイエス様はすべてをご存じです。

だから私たちのすることは自分の罪を、
失敗をただ嘆くだけでなく悔い改めること。
そのように悔い改める心を
主は喜んでくださるのです。

主よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
 父なる神様、私たちのすべてを

ご存じであることを感謝します。
 失敗したとき、ただ嘆くのではなく、
悔い改めることができますように。

*聖書箇所は「日々のみことば」
   (日々のみことば出版委員会)にもとづいています。

【日々のみことば】4月1日

ペテロの決意[マタイ 26:17-35]

「たとえ皆があなたにつまずいても、
 私は決してつまずきません。」
               マタイ 26:33

最後の晩餐の席で、
イエス様はユダが裏切ることを
告げられます。

それからパンとぶどう酒を取って
それらを祝福して、弟子たちに
与えられるのです。

その後、イエス様と弟子たちは
賛美を歌いながら、
オリーブ山へ出かけます。

そのときイエス様が突然、
「あなたがたはみな、
 今夜わたしにつまずきます」と
言われるのです。

これを聞いてペテロは真っ先に答えます。
それが冒頭のみことばです。
それに対してイエス様は
彼に再び言われるのです。

「まことに、あなたに言います。
 あなたは今夜、鶏が鳴く前に三度
 わたしを知らないと言います」

それを聞いて、ペテロは語気を強めて、
たとえ一緒に死ななければならないとしても
イエス様を知らないとは言わないと
答えるのです。

ペテロは口からでまかせに
このように言ったのではありません。
本気でイエス様について
行こうとしていたのです。

でもイエス様は彼の熱意だけで
ご自分と一緒に死ぬことはできないと
知っておられました。

私たちの熱心でイエス様について
行くことはできません。
私たちは本当に弱い者だからです。

そんな私たちの弱さを
イエス様はご存じなのです。
その上で、私たちのために
祈っていてくださいます。

この主イエス様の祈りによって
私たちは弱さの中にあって
強く生きられるのです。

主よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
 父なる神様、私たちは弱い者ですが、

私たちのために日々、イエス様が
 執り成してくださっていることを感謝します。

*聖書箇所は「日々のみことば」
   (日々のみことば出版委員会)にもとづいています。