兄たちの恐れ
ヨセフの兄たちの不安、恐れは
はかりしれないものであった。
彼らは自分の身を守るために、
必要以上に気を遣う。
自分たちが売ったヨセフのように
自分たちも奴隷とされるのではないか。
彼らの心には常にヨセフに対する後ろめたさが
あったことだろう。
そんな彼らの不安、恐れをかき消すかのように
ヨセフの食卓に招かれ、酔い心地になる。
一方、父が存命であることと
ベニヤミンに再会できたことで、
心から喜ぶ。
でもここで全てを明らかにしない。
まだ兄たちへ感情が整理できていなかったためだろうか。
さらに兄たちをヨセフは試す。
父よ、私たちも自らの罪のゆえに
疑心暗鬼になることがあります。
そのような時に、あなたの赦しの確かさに
ゆだねられますように。
安心しなさい。恐れることはありません。
あなたがたの神、あなたがたの父の神が、
あなたがたのために袋の中に
宝を入れてくださったのです。
創世記43:23