【日々のみことば】5月1日

すがりつくルツ[ルツ記1:1-14]

二人はナオミに言った。
「私たちは、あなたの民のところへ
 一緒に戻ります。」
            ルツ記1:10

エリメレク、ナオミ夫婦は、
飢饉のために約束の地を離れ、
モアブに行って、滞在します。

そこでエリメレクと、
二人の息子が死に、ナオミと
二人の嫁が残されるのです。

このような中、ナオミは
二人の嫁をモアブに残して、
ユダの地に戻ろうとします。

けれど二人はナオミと一緒に
ユダの地に戻ると告げるのです。
ナオミは彼女たちを説得し、
オルパはモアブの地に戻ります。

けれどルツはナオミにすがりつき、
離れようとしないのです。
このルツ記の出だしは、
何とも言えない厳しさがあります。

ナオミも自分に次から次に
起こる苦しみを前に、
「主の御手が私に下った」と
嫁たちに告げているのです。

彼女は恐らく約束の地を
自分たちの都合で離れたので、
こんな苦しみ、悲しみに
襲われているのだと考えたのでしょう。

しかし彼女は一人ではありませんでした。
彼女にすがりつく、異邦人の嫁がいました。
ルツはどんなに説得しても
彼女から離れませんでした。

このルツが今後、ナオミの悲しみを癒やし、
新たな希望を与える存在になります。
私たちも自らの歩みを振り返りながら、
主の御手が下ったと嘆きたくなることもあるでしょう。

けれど主はいつも私たちに慰め手を
用意してくださいます。
私たちは一人ではなく、
ともに試練を乗り越えるための
仲間を必ず与えてくださるのです。

父よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
 父なる神様、私たちが苦しみ、嘆く時に、

慰め手を送って下さることを信じます。

*聖書箇所は「日々のみことば」
   (日々のみことば出版委員会)にもとづいています。