主にゆだねる[Ⅰサムエル1:19-28]
それで私もまた、この子を主に
おゆだねいたします。
この子は一生涯、
主にゆだねられたものです。」
Ⅰサムエル記1:28
主はハンナの祈りに応えてくださり、
彼女を心に留めてくださいました。
彼女は願いどおり男の子を生むのです。
その名をサムエルと名付けました。
彼女はサムエルが乳離れするまで、
主の宮には上らず、
自分のところで育てます。
そしてサムエルが乳離れしたとき、
彼女は誓願どおり、
主の宮に上って、
エリのところに連れて行くのです。
母親としては、
我が子を引き渡すというのは、
勇気のいることだったでしょう。
でも自分の願いに誠実に
答えてくださった万軍の主に、
ハンナは誠実に答えるのです。
彼女は27節で
「この子のために、私は祈ったのです」
とエリに語っています。
彼女の祈りは、
ただ自分の悩みが解消されるための
祈りではなくなっていたのです。
主にささげられ、
主に仕える子が与えられるように
との祈りに変えられていました。
自分の必要、自分の名誉を回復し、
ペニンナを見返したいという
自分中心の祈りから、
主なる神様中心にシフトしているのです。
そんなハンナはエルカナやエリとともに
主を礼拝して、主の恵みに感謝し、
主をほめたたえます。
私たちの祈りも、徐々に自己中心から、
神さま中心にシフトしていくのです。
みこころを求め、みこころがなりますように
と祈るものとされます。
この祈りこそ私たちの喜びとなることでしょう。
父よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
父なる神様、自分中心の祈りから、
あなたのみこころを求める祈りへと
私たちを導いてください。
*聖書箇所は「日々のみことば」
(日々のみことば出版委員会)にもとづいています。