アブサロムの心[サムエル記第二 14:21-33]
アブサロムは王のところに来て、
王の前で地にひれ伏して礼をした。
王はアブサロムに口づけした。
Ⅱサムエル14:33
ダビデはヨアブのアドバイスを受け、
アブサロムを連れ戻します。
けれどアブサロムを心から赦し、
受け入れたわけではなかったのです。
彼の顔を見ることを拒絶します。
これはアブサロムにとって
大きな苦しみでした。
自分が何のためにエルサレムに
連れ戻されたのか、分かりません。
だからヨアブを呼んで、
事の真相を確認しようとするのです。
けれどヨアブも、彼の呼びかけに
応答せず、沈黙します。
アブサロムの願いは、
父ダビデから愛され、赦されること。
それをダビデは心から
受け止め切れないのです。
形式的にはアブサロムに口づけしますが、
この後も関係が回復することはありません。
崩れた関係を元どおりに戻すのは、
簡単ではないのです。
私たちもそうですね。
自分にマイナスなことをした人を
どうしても赦せない。受け入れられない。
そんなとき十字架につけた者たちのために
祈られたイエス様の姿を見倣いたいと思うのです。
十字架のイエス様の愛に
立ち返れたらと願います。
今日もイエス様の心を心とし、
赦しと愛に生きられますように。
主よ、あなたに信頼します。あなたを愛します。
父なる神様、許せない、愛せない私たちに
愛と赦す心を与えてください。
*聖書箇所は「日々のみことば」
(日々のみことば出版委員会)にもとづいています。