聖書箇所：イザヤ書19章16-25節
タイトル：主に立ち返る

ツロへの宣告

ツロ・シドンの誇り、他国からの尊敬は
主によって汚され、卑しめられる。
70年の間、忘れ去られるとあるように、
彼らが存在しないかのように扱われる。

けれど主は彼らを絶滅させられたわけではない。
主はツロを顧みられる。
再び貿易などで、多大な利益を得るようになる。
その利益は、自分たちのために使われるのではなく、
主のものとなる。

主の御思い、計画は計り知れない。
ツロを完全に絶滅させられるのではなく、
彼らを回復させ、ご自分のために用いられる。

主は私たちをも顧みてくださる。
それは私たちが自分たちを満たすためではなく、
主の栄光のため、主に用いられるため。
しかも主は良いわざをあらかじめ備えてくださり、
私たちを導いてくださる。

父よ、あなたが私たちを顧みてくださっていることを
　ありがとうございます。
どうか私たちをあなたの恵みの器として用いてください。

　七十年の終わりに、主はツロを顧みられる。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ23：17

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シェブナとエルヤキム

シェブナは自分のために墓を掘り、
自分のための住まいを刻む。
自分のことしか考えていない。
そんな彼を主は追放し、
地位から引き降ろされる。

彼の代わりに主によって召されるのが、
エルヤキムである。
彼は自分の家ではなく、
ダビデの家、主の家のために仕える。
主がエルヤキムが仕えるダビデの家を
確かな場所に打ち込まれ、
そこに栄光を現わされる。

自分のために、自分のいのちを救う者は、
追放され、滅ぼされ、
主のために、自分のいのちをささげる者は、
主に用いられ、主の栄光を現わすことが
明らかにされている。

私は自分を第一としていないだろうか。
主に召された召しに従って、
主に仕える者とさせていただきたい。

父よ、自分のために生きるのではなく、
　あなたのために生きる者とさせてください。

　わたしは彼を杭として、確かな場所に打ち込む。
　　彼はその父の家にとって栄光の座となる。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ22：23

主に目を留めない南ユダ

主は南ユダへのさばきとして、
守りと覆いを取り除かれた。
その時、彼らは主に立ち返るのではなく、
武器や水を用意して、
城壁を補強します。

彼らは一切、主に目もくれず、
目を留めないのです。
そんな彼らに主は悔い改めるように、
呼びかけられます。

しかし彼らは悔い改めない。
逆に浮かれ楽しんで、
好き勝手にするのです。

罪は私たちの心の目を
閉ざします。
悔い改められないだけでなく、
好き勝手な行動をして、
罪に罪を重ねてしまうのです。
そんな罪深い自らの姿を忘れず、
主のか細い声に耳を
傾けていけたらと願います。

父よ、私たちはいつも好き勝手な行動をし、
　罪に罪を重ねてしまう者です。
どうかあなたの声に耳を傾け、
　あなたの声に従うことができるように、
導いてください。

　しかし、おまえたちはこれを造った方には
　　目もくれず、遠い昔に
　これを形造った方に目を留めなかった。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ22：11

バビロンに対する宣告

イザヤはバビロンの滅亡を幻でみる。
それを見て、恐れ、苦しみ、
まともに見ることができない。
それはイザヤの予想をはるかに超えたものだった。

バビロンは倒れ、彼らが頼みとしていた
偽りの神々は打ち砕かれる。
このようにバビロンが滅びることで、
バビロンによって苦しめられてきた
イスラエルの民は救われる。

主の厳しさ、さばきの恐ろしさは、
私たちの心を乱す。
主の日、主は私たち一人ひとりを
さばかれる。
主イエス様を信じる者は永遠のいのちへ、
信じない者は永遠の滅びへと。

主は私たちが永遠の滅びへと向かわないために、
ご自身を恐れる心を与えられる。
主を恐れ、主に信頼する者とさせてくださる。

父よ、あなたの厳しさを覚えます。
　どうか私たちがあなたを恐れ、
あなただけを信頼する者とさせてください。

　私は心乱れて、聞くことができない。
　　恐ろしさのあまり、見ることができない。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ21：3

拠り所をどこに

主に拠り所を求めず、
エジプトやエチオピアを頼みとする
人々に対する宣告。
彼らは打ちのめされ、恥を見る。

主は二章で「人間に頼るな。
鼻で息をする者に」と告げられる。
これは他の人に全く助けを求めるな、
ということではない。
拠り所をどこに置いているかが問われている。

主を求めず、人にのみ頼ることを
主は望んでおられない。
そして主を頼みとするならば、
私たちは揺るがされず、
失望しない。

父よ、あなたに拠り所を求めます。
　あなたを頼みとする者とさせてください。

　「行って、あなたの腰の粗布を解き、
　　　あなたの足の履き物を脱げ。」
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ20：2

主に叫ぶと

エジプトが主に助けを求めると、
主は速やかに助けを送られる。
そして主を知り、主に仕える者とされる。

どんなに主に背いても、
主を忘れても、
主を求める者を
主は見捨てられない。

主の目はいつも私たちに注がれている。
主の目は温かく、
あわれみに満ちておられる。

父よ、あなたは叫び求める、
　私たちをいつも助けてくださることを
感謝いたします。

　彼らが虐げられて主に叫ぶと、
　　主は彼らのために戦い、
　彼らを救い出す救い主を送られる。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ19：20

エジプトへの宣告

主によってエジプトは霊が衰え、
計画がかき乱される。
その時、彼らは偽りの神々に向かう。
また一致がなくなり、混乱が生じる。

大国エジプトは、主の前に無力。
なすすべがなく、よろめく。
国の繁栄は一瞬。
主を忘れるなら、国は成り立たない。

私たちも主を忘れると、
混乱し、よろめいてしまう。
なすすべがなくなったとき、
主に立ち返るものとさせていただきたい。

父よ、あなたを忘れ、よろめく私たち。
　どうかあなたを見失うことなく、
あなたを求めていくことができますように。

　見よ。主は速い密雲に乗ってエジプトに来られる。
　　エジプトへの偽りの神々はその前にわななき、
　エジプト人の心も真底から萎える。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ19：1

わたしは静まる

主が何もしてくださらない。
主が沈黙しておられる。
そんな思いになることがある。

このような主の沈黙は、
私たちを見捨てられたからではない。
主はご自分がことを起こされるときまで、
静まり、見守ってくださっている。

どんな状況でも落ち着いておられ、
すべてをご存じの主が
私たちを導いてくださっている。

父よ、私たちのことを
　見守ってくださっていることを感謝します。
私たちも決して揺れ動かされることのない、
　あなたに信頼して歩めますように。

　わたしは静まり、わたしのところから眺める。
　　照りつける日差しの暑さのように、
　刈り入れ時の暑さの中の雨雲のように。
　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ18：4